憎まれ役(文藝春秋)

野村克也と野中広務…片方はプロ野球選手・監督として実績を積んだ男、片方は自民党の幹事長などを歴任した大物政治家。この異色ともいえるコンビが執筆した本「憎まれ役」(文藝春秋)を読みました。

実力以外の点にも野村克也が着目し選手を再生・育成させていったという点は非常に興味深く読みました。

例えば、平下(阪神やロッテ)がバットを非常に大切にしていたこととかを取り上げていたのですが、この部分はまったくその通りだなと感じました。

伸びていく選手とかいい意味で注目を浴びていく選手って、実力以外にも態度がすごく紳士的だったり、人に愛されるなにかを持っている選手が多いというのがずっとイースタンリーグをみていての感想です。

今シーズン終了後、ファイターズからマリーンズにトレードされた山本一徳、滅多打ちされた試合後のこと、だいたいそういう時ってサインとかしたくないものですが、彼は少年のサインの要請に快く応じて、笑顔でサインをしていました。ファイターズではチャンスがなかったけど、いい投手です。

吉井投手コーチも

「実力はあったけどチャンスがなかった」

とはっきりブログで書いていましたね。

中田翔、見た目かなりいかついし態度もでかそうだけど、実のところ、やさしい選手です。サインにも一人一人に大切にサインをしていました。

実力もさることながら、人間ができている人こそ真のスターへの道を歩める。自分はそう思っていています。

注目している選手も伸びそうだなとかがんばっているなあということ以外に、人間としてどことなく愛されるものを持っているなあというのが心の基準としてあります。

そんなことを本を読みながら思い浮かべていました。


トラックバックURL: http://www.taketake.org/minortake/review/605/trackback