最新技術がいっぱい

もしも…国鉄の東海道線急行列車が電車化された際にビッフェ車が連結されなかったら?
寿司コーナーもできなかっただろうし、寿司の材料用の電気冷蔵庫が開発されるのは1960年前後ではなく、ずっと後かもしれません。

国鉄を引き継いだ今のJRの急行列車はにはほぼ見る影もありませんが、高度成長期をいろいろ支えたものの一つに国鉄の急行列車をあげてもいいと思うのです。
特急列車は走っていなくても急行列車が走っている線区も高度成長期の国鉄にはたくさんありました。
当時の時刻表をみると廃止されたローカル線も含めて本当に津々浦々まで、多くの人たちの輸送手段として活躍していた事実がよくわかります。
輸送手段だけではなく、急行列車に当てられた車両には当時の新しい技術が多く採り入れられました。
冒頭の寿司コーナーの冷蔵庫もそうです。寿司だねを入れておくだけではなく、お客さんに食欲をそそらせる電気冷蔵庫。今では当たり前のように寿司屋さんにはありますが、当時、特注で電機メーカーに作ってもらったそうです。高度成長を輸送面で支えたともいえる急行列車の歴史には輸送という面だけでは語れないいろいろな成長物語があるようです。

国鉄急行電車物語―80系湘南形から457系まで国鉄急行形電車の足跡 (JTBキャンブックス)

著者/訳者:福原 俊一

出版社:JTBパブリッシング( 2006-08-01 )

単行本 ( 207 ページ )



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