鳴り物入り応援

夕方、ホテルから球場まで歩いてみました。てくてくと貨物線の線路沿いとか、その横で廃線になったような空き地。どうみても人が住んでなさそうな道です。夜はちょっと怖そうですが、まあ、ごみ落ちていないから大丈夫だと考え、一路球場へと向かいました。サンノゼの球場へ到着すると多くの人たちですでにごったがえしていました。やっぱり、明るい雰囲気の球場には人が集うものですね。

球場に入ると、Kさんにあいました。彼はこのサンノゼジャイアンツに勤めている方です。彼の働いている一部始終をのぞきましたが、勤勉な方で、絶えず忙しそうにしていました。その忙しそうに働いている中もこの変わり者のために相手もしてくれました。そして、前回、この地を訪れた際に食べたくても食べられなかったガーリックフライの「ありか」をおしてくれました。まあ、うまいといえばうまいのですが、「にんにく」のにおいがややきついです。

球場は1942年に作られたものです。年数は経っています。しかし、なぜか魅力的なこの球場。場内の通路には不思議な壁画が多数描かれていました。その壁画の大半は現在や過去に存在したマイナーリーグや独立リーグの球団のペナントを描いたもの!

これだけを見つめているだけでも2時間ぐらい、時間を費やせそうです。

アメリカの球場はだいたいのところがそうですが、グランドと観客席の垣根がすごく低いです。この日も相手チームのモデストナッツの控え選手にサインを試合中にも関わらずもらっているファンがいました。

観客席に戻ると、あるおじいさんがドラムを持って応援し始めました!それにのって、みんなも応援し始めました。文句は日本と違って、すごく単純なんですが、アメリカでこういう光景を見たのは初めてでした。新鮮でした。後で聞いたところ、この方が応援するとサンノゼは負けたことがないそうです。応援をしていたのはクレイジー・ジョージというおじいさん。このおじいさん、マイナーリーグの球団を鳴り物入り応援をしながらまわっている方だそうです。実際、これによって収入も得ているようです。職業:応援と言える方です。日本の応援とは一味違いますが、すごくおもしろかったですよ。

日本では応援団というと一箇所に固まってやっていますが、このおじいさんの場合はライト側でやることもあれば、レフト側でもやるという感じであちこちでドラムを叩いておりました。文句はいたって単純で「サン ノゼ」というのを軸にしてリズムのピッチをあげてやっていく形でした。

試合はこのおじいさんがドラムを使って応援していたこともあってか、サンノゼジャイアンツが勝利をかざりました。アメリカでも鳴り物入り応援を体験できて本当によかったです。

試合後、寒くなってきた外でKさんを待っていました。それにしても寒い!もう7月が近いにも関わらず、底冷えというのが的確な表現ぐらいな寒さでした。待っていたら関根さんが出てきました。彼と一緒にベトナム料理のレストランへと行きました。日系人だけでなく、アジア系も多く、LRTの車内にはベトナム語の案内が出ている土地柄ということもあり、大きなレストランの中はベトナム系のみなさんでにぎわっていました。そこで、デンバーやサンフランシスコなどにある中華料理のチェーン店の味が結構あうと言ったら、Kさんから

「たけむらさん、味がアメリカナイズしていますね。」

と笑われました。なにはともわれ人と楽しく食べるのもまた楽しいものです。