きっかけ

遠くへ向かうため待つ人々
運行準備にいそしむ人々
ほろよい加減で楽しそうに歩く人々
そして一日の仕事をやっと終えた人々
いろいろな人々が交差する八重洲口バスターミナル
数時間後、ここを交差した人々はどんなドリームをみる?

2007年11月26日午後11時過ぎ、東京駅八重洲口の高速バス乗り場に自分はいました。翌27日にナゴヤ球場で行われる過去、NPBに在籍した選手を対象にした12球団合同トライアウトを観るためにここへやってきたのです。スカウトなど球団関係者、受験者、ファン、それぞれが眠りにつき、それぞれの想いとは裏腹に明日へと備える時間が刻々と過ぎていきます。もう午後11時過ぎだと眠りについている人々もいるかもしれません。いいドリームが見られるといいなあと思いながら、自分も名古屋行の高速バス・ドリーム号に乗り込みました。

トライアウト本来の意味としては明日へのチャンスやドリームをつかむために挑戦するために行われるテストです。しかし、この12球団合同トライアウトは残念ながらそういう場とはちょっとほど遠い雰囲気といわざるを得ません。

2年前、2005年11月、鎌ヶ谷スタジアムでの12球団合同トライアウトを観たことがあります。天気はきれいな青空でした。しかし、雰囲気はどんよりとしたもの!あたりがあきらめと悲しみに満ち溢れていました。まるで今にも雨が降り出しそうなぐらいどんよりとした曇り空のような雰囲気でした。受験者たる選手たちは一生懸命というより、悲壮感あふれる態度で臨んでいました。その雰囲気は今も忘れることができません。正直、残酷な儀式のように感じられました。まさか、また12球団合同トライアウトを観にいくとは思いもしませんでした。それもナゴヤまで数百kmの道のりを!

きっかけはふとしたことから始まりました。実は著名なSNSである投手と知り合いとなりました。名前は小林亮寛。彼はマリーンズを退団した後、ドラゴンズで打撃投手をつとめ、その後、北米の独立リーグでリリーフ投手として再起し、2007年は四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズで投げていました。彼は今年の12球団合同トライアウトを受験すると「日記」で書いたのです。


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