惰性をぶっ壊したのは

時間が経つのも早いもので2008年度2回目の12球団合同トライアウトが翌日と迫った11月26日、また、行こうか行くまいか迷っていました。しかし、心の奥底から声が聴こえてきました。

「このまま行かないでどうするんだ!行かずに後悔するよりも行って後悔しろ!逆境に打ち勝とうする彼らをみないでどうするんだ!」

この声に後押しされるように、高速バスのチケットや帰りの新幹線のチケット確保へと自然と向けられていました。そして、決断から数時間も経たないうちにドリーム号のバスの中にいました。名古屋までの車中でなぜかそんなに眠れませんでした。こういった長距離夜行で眠れないのは昔からの悪い癖です。

ナゴヤ球場には8時40分過ぎに到着。受験者がタクシーなどで続々とやってきていました。しばらく球場の外で待っていると前回も一緒だった友人がやってきました。

9時過ぎに一般の人たちも入場できるようになり、友人と一緒に入りました。もう12月も近いせいか寒く、どんよりとした曇り空でした。受験者は明らかに前回よりも少なく、23人とさびしいものでした。選手たちもどことなく希望を失いかけている態度が出ていました。観に来ている球団関係者も前回に比べて、どことなく緊張感がありません。

 まわりも含め、希望を失いかけた態度を一変させる選手がシート打撃テストの2番目に投手として登板してきました。そう、ジャイアンツ球場でのトライアウトの際に投手としても野手としても登場した藤井宏海です。

藤井M 柴田ファーストゴロ 近澤三振 十川三振 三浦三振 柴田盗塁失敗 石橋見逃し三振

ともすれば、まわりも含め、すべてがただやっているという雰囲気をぶっ壊したのです。希望を見出すトライアウト本来の役割を彼は行動で示したのです。もちろん、野手としても登場。安打を放ちました。12月を過ぎましたが、まだ、彼をどこかの球団が採用したというニュースは届いていません。これだけの才能を捨てるのはもったいない!活躍する選手にある「華」が彼にはあるのですから。


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