戦いは終わりでもあり、始まりでもあり

人数が少なかったトライアウト、12時半ぐらいには終わりました。出口へ向かうと、鎌倉からデッドボールを当てられた十川の姿がありました。デッドボールを当てられた足を引きずる姿は鎌倉を応援していた人間にとっても心境複雑な光景でした。ただ救いだったのは、十川はファンの求めに応じて、写真に応じていたことでした。プロ選手として明るく振舞い、最後までファンに希望を与えた姿はすばらしいの一言につきます。

せっかく名古屋まで来たのだからと、この地に住むSNSで知り合った友人と会う約束をしました。彼はとあるクラブチームで内野手をしていますが、アメリカの独立リーグではピッチャーをしていた人です。彼の所属しているクラブチームにも元NPBの選手がいて、同じ内野手としていろいろ教えてもらっているそうです。名前は湊川さんという元ドラゴンズの選手です。名前を聞いたことがあるなあと調べてみたら、2年前の鎌ヶ谷での合同トライアウトに参加していた受験者の一人でした。その後、彼のいるクラブチームに加わり、内野守備の生きる手本として他の選手から尊敬のまなざしを受けていることは彼の話から手に取るようにわかりました。同じようなケースは他でも起きているようです。あの雰囲気に飲まれることなく、自分というものを持ち続けていけば、高い野球技術を生かせる場面は必ずでてくる、それを指し示したような話でした。

トライアウトとは自らの手で希望をつかみとるものです。そしてドリーム、つまり夢をつかみとることなのだと考えています。そして、つかみとったものを基に人々に夢・ドリームを与えるものなのです。

このナゴヤ球場でのトライアウト終了後、12球団で採用された選手はわずか1名。華やかな世界の裏にはこのようなシビアな舞台裏があります。シビアにも関わらず、希望を捨てずに受けた受験者に未来に幸あらんことを心から願っています。


トラックバックURL: http://www.taketake.org/trip-for-baseball/npbtryout2007/656/trackback